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『会計・財務 EXPO』ジョルダンブース クロストーク
大学の教務・事務を支援する乗換案内
~実習先マッチング機能との連携事例~
ジョルダン株式会社と株式会社ケー・エス・ディーが協力し、大学の教務・事務を支援するための画期的なソリューションを提供しました。今回の対談では、大学が抱える実習先マッチングの課題に対し、どのようにして『乗換案内』が効果的に連携し、業務を効率化したのか、また今後の展望について両社の代表が詳しく語り合います。
ジョルダン株式会社営業本部 マネージャ
大橋弘朋
株式会社ケー・エス・ディー代表取締役社長
小林徹平
明るく楽しく、心と心を届けあうサービスを
大橋
よろしくお願いいたします。ジョルダン『乗換案内』が、大学の事務業務を支援している、という事例をこれから紹介させていただきます。
本日は株式会社KSD(ケー・エス・ディー)の代表取締役社長でいらっしゃる小林徹平様とお話しさせていただきます。小林様はこのトークのため、わざわざ大阪から来ていただきました。
小林
弊社屋号はKSD(ケー・エス・ディー)と申しまして「K=漢字、S=システム、D=デベロップメント」というところから、弊社の名前が付けられております。創業は1977年で、今年で47年目というような会社でございます。
事業は、ITのサービスマネジメントと、病院・大学向けのパッケージ販売などをしております。会社の特徴は明るく楽しい!ということをモットーにし、元気にやっております。「会社を明るくして業績を伸ばす活動」が、メディア掲出されたという事例も多々ございます。
大橋
ありがとうございます。
先ほどお話にあった業務内容について、お聞きしていきたいと思います。KSD様はITサービスのマネジメントをするサービスや、大学を中心として高等教育機関に向けたサービスもやっていらっしゃいますよね。今回のトーク全体の軸になるのが、この大学支援ソリューションなんですよね。
大学が「実習先」を決めることの大変さ
大橋
大学支援ソリューションシステムということで『熱血シリーズ』をKSD様は展開しておられます。
『熱血シリーズ』では、奨学金の管理として『熱血スカラシップ』、座席表の作成として『シートプランナー』などを展開されています。
また、『熱血プレマッチング』『熱血あっとルート』で行う「実習の支援」という場面で、弊社の『乗換案内』をご活用いただいているんですよね。開発の経緯などをお聞かせください。
小林
弊社は20年以上、大学向けシステムのパッケージについてお手伝いをさせていただいてます。
とある女子大学を支援をさせていただいていたのですが、女子学生さんは実習が多いんですね。幼稚園の先生になる実習、保育の先生になる実習、教員になる実習。学生さんや実習先を管理するシステム、というのを従前から『熱血プレマッチング』という形で提供させていただいておりました。

そのシステムをさまざまな大学様に提供していくうちに、さらなるお悩みをお伺いすることになりました。
例えば、学生さんが100人で、実習先が50ヶ所あります。そうすると100×50=5000パターンの移動時間や経路が出てくるということになりますよね。 お客様は、毎日深夜Webで調べていて、この実習先の行き先を決めるのが大変だというお話があったんですね。
そこで、なんとか移動時間や経路というものに対して、すぐに情報が取得できるようなものはないですか?っていうようなご相談をいただいたのが『熱血あっとルート』開発のきっかけでした。
大橋
なるほど。実習先を決めるという作業は、大学側で、学生さんがちゃんと通える範囲であったりとか、そういった考慮もした上で実習先や経路を決めている。しかも、実習先までの移動費用も学校の方から支出する。
その事務作業が、ものすごい労力だったということですね。
小林
そうなんです。さらに大学側の立場から言うと、移動時間や経路以外にも、学生さんが実習先で就職をしようと思っているかとか、受け入れ先が就職してほしいと思っているかとか、宿泊施設があるかないかとか。
本当に様々な条件、考慮事項がたくさんある中で、移動時間と経路が大きな要件になっているということらしいんです。
大橋
かなりの労力だったところを『熱血あっとルート』を使うことで、授業の準備とか、学生さんとの面談に使える時間を増やすことができたり、夜中までやってた残業時間が大幅に削減されるなど、人力で検索していたところは、もう圧倒的に便利になりますよね。

さらに、教員同士の打ち合わせ時に、経路検索の結果を印刷できるという機能も良かったとお聞きしました。確かに、一般的なWebの乗換案内サービスですと、うまく印刷に適したレイアウトができないって時もあります。
印刷を考慮した一覧性がジョルダンの『乗換案内』にはあった、というところですよね。
「熱血」と「乗換」の連携
大橋
このように、実習先を配当するまでの業務フローと『熱血あっとルート』でできることという流れをスライドでご説明しております。どういった流れで学校側が業務されているのでしょうか。
小林
やはり実習があるということですね。教員になるとか、医療関係ですと医療の資格を取るとか、4年間のカリキュラムの中に、必ず実習に行くということが入っています。ですので、何年生のこういう時期になったら、実習生の配当業務が始まることになります。
大橋
配当業務で検索する、というだけでもなく、配属先を通知する書類の発行というところに繋がるような製品を展開されていますね。
製品が動作する環境として、Windowsで動き、Microsoft AccessとExcelを使ってご利用いただくという前提ですよね。ということは Microsoft Officeで扱えるということでしょうか。
小林
そうですね。いつも使い慣れたツールで使っていただけるような形になります。
大橋
『熱血あっとルート』では、実習先の施設名であったり、住所や受け入れ人数、加えて、学生さんのデータ、住所などのデータも必要です。
このデータを『熱血あっとルート』に取り込んだ上で、検索をかけます。検索処理のところで『乗換案内Biz』とAPI連携をしていますので、検索した結果がAPIを通じて『熱血あっとルート』に帰っていきます。

帰ってきた結果を元に、実習先の組み合わせを最終的に出す、という流れになっています。 この経路検索部分で、なぜジョルダン乗換案内の検索技術を選んでいただいたのか、私から詳しくご説明させていただきますね。事前に小林様からお聞きしたことを踏まえてお話しますと、大きなポイントは3つございます。
  1. ポイント to ポイントの検索
  2. 細やかな条件の設定
  3. APIが定額で利用できる
1つ目は「ポイントtoポイント」の検索です。実は『乗換案内』は、住所 to 住所の検索にも対応しております。
乗り換えしやすい経路が良いとか、運賃が安い経路で良い、早いけど電車やバスの本数が少ない経路は使いたくないという学生さんの希望にも、複数の経路を『熱血あっとルート』に送って、希望するルートを検討できるようになっています。乗換案内のAPIを使えば、そういった形で出力できるようになるんです。

2つ目は、きめ細やかな条件が設定できます。
例えば、ジョルダンですと「家から最寄駅まで1.6kmを超えると、駅までバスを使ってもいいよ」という規定があります。こういった細かい条件を踏まえた上でAPIとして渡すことができたりするんです。

3つ目は、定額制です。
実は聞いたところによると『熱血あっとルート』開発当初、経路検索のAPIサービスって、意外と定額で使えるところがなかったそうですね。
小林
そうなんです。やっぱりジョルダンさん以外にもいろいろ調べさせていただいて。
やはり大学様向けですと、どうしても予算との兼合いがあってですね。定額制をご希望されるということが多くて。
本当に、そこはジョルダンさんだけが対応いただけたというところでありました。
今後の展望について
大橋
最後、今後の展望という形で、最後の部分にはなりますが『熱血あっとルート』という製品の機能特性として「一括で経路が探索できる」というところで、実習先を検索する以外でも何か需要があるんじゃないかとお聞きしました。
小林
当社は、システムエンジニアの会社ですので、社員をお客様先に常駐するとか、そういったビジネスもしてるんですね。
新入社員が入ると、ジョルダンさんの経路検索を使って、常駐先に誰を割り当てるかという検討の材料にさせていただいております。
将来的に、もしかしたら、この割り当てといったものを、家庭教師派遣会社様などに提案できるんじゃないかと思ったりしています。
大橋
確かにそうですね。家庭教師の派遣は、実習先よりも細かくデータ検索しないといけなそうですね。そういった観点でいいますと「ポイント to ポイント」で検索できる『乗換案内Biz』APIがさらに活用いただけそうですね。

教育機関様では、一般企業よりまだまだDX化の伸びしろがあるかと思っているんですよね。保守的な部分もあったり、昔ながらのやり方から思い切って変えられない、そういった考えをお持ちの方がいらっしゃるのではないかと思っておりまして。
『熱血シリーズ』をさらに活用していただいて「教育機関のDX化」というところも計れるのではないかと。
小林
そうですね。教育機関は、学生さんとのフェイス to フェイスの対応っていうのがとても大事になっています。その延長線上で、事務の部分もアナログのハンドリングがまだ多かったりと思うんです。
学生さんへの対応をより充実させていくという面で、ITを活用できる部分があるのではなかと思います。
大橋
本日は、ありがとうございました。