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9:00〜17:00(平日)
『会計・財務 EXPO』ジョルダンブース クロストーク
旅費精算から考える間接業務の効率化とは
間接業務の効率化を目指し、ジョルダン株式会社と株式会社NTTデータ ウェーブが協力して進めたプロジェクト。複雑な経費精算システムの共同開発を通じて、両社はどのように連携し、業務改善を達成したのか。今回の対談では、その裏側と今後の展望について伺いました。
ジョルダン株式会社営業本部 公共交通部 サブマネージャー
荒木英昌
株式会社NTTデータ ウェーブデジタルイノベーション事業部 課長
加藤勉
NTTデータ ウェーブ × ジョルダンの連携
荒木
皆さん、こんにちは。本トークセッションは、NTTデータ ウェーブの『WAVE225』という製品と、ジョルダンの『乗換案内Biz』についてのクロストークをお届けします。
加藤
NTTデータ ウェーブは、JT(日本たばこ産業株式会社)様の情報子会社からスタートしました。その後、2002年からNTTデータの冠をつけ、以降、一般企業様にもサービスを展開するようになりました。『WAVE225』は、旅費精算などの間接業務の効率化を図り、旅費のミスなく会計システムに連携する仕組みをパッケージングしたものになります。

特徴は、旅費・経費精算、いわゆる立替精算業務と合わせて、債権、債務などの会計伝票起票の機能がセットになっているという点です。
なお、立替精算機能のオプションとして準備している経路検索サービス連携は『乗換案内Biz』を100%と言っても過言ではないほど『WAVE225』システム導入時にセットで申し込みいただいております。この連携が間接業務の効率化に寄与し、非常に親和性の高いサービス連携だと思います。
荒木
ここで『乗換案内Biz』についてもご説明させていただきます。『乗換案内Biz』は法人向けの乗換案内サービスで、一般向けには40年以上サービスを提供しています。主な特徴は以下の4点です。
  1. 旅費交通費の申請と精算システムの連携
  2. 通勤費の申請と管理システムとの連携
  3. WEBサイトの交通アクセス情報との連携
  4. 各交通事業者の公式サイトとの連携
『乗換案内』で検索した経路情報が簡単に連携でき、『WAVE225』と『乗換案内Biz』を連携した実際の画面では、検索した経路情報が申請画面に自動的に反映され、簡単に精算することが可能です。
加藤
まだまだ多くの企業様が経費精算の際にWEBサイトで経路をFrom/Toで調べて、それを転記していますが、ジョルダンさんと連携することでシームレスになりました。ジョルダンさんを選んだ理由は、情報量が非常に多いことです。お客様の業務・規定・運用に合わせた「正しい情報」をミスなく取り込める点で活用しています。

承認者が、非常に楽に承認できるという点で重要なのがこのマークです。これはジョルダンさんと連携しているというマークで、「この経路の金額は正しいのか?」という疑問が解消されることで、承認行為の効率化が図れ、非常に便利に使っていただけます。
荒木
やはり承認業務は時間がかかるかと思われますが、そういった要望は多いのでしょうか?
加藤
そうですね。承認業務は管理職の皆さんにとって非常に面倒だと思います。この承認のポイントは、経路や金額が「正しいかどうか」というところです。それが先ほど申し上げた通り、こういったマークがついている、規定に合っているかどうかが視覚的に見えることで、承認業務をかなり短縮できるという点がポイントです。
情報の正確性と対応力
加藤
経路検索した際の「距離情報」や「所要時間」は、『WAVE225』でも非常に重要な情報です。お客様によっては、距離や移動時間によって手当てがつくかどうかというルールがある企業様もいらっしゃいます。また、交通費の精算だけでなく、出張などの事前予定申請に使うケースもあります。移動計画を策定する際に活用していただき、どれぐらいの移動時間がかかり、どのような営業活動の工程が効率的か、1日の移動距離はどれぐらいが適正なのかを検討して、出張の予定を申請するという事例もあります。

さらに、全国に展開されているお客様も多く、ローカルではバスで取引先に向かうケースもあります。バスの経路情報が欲しいという要望も多く、ジョルダンさんはバスのカバレッジ範囲が広いため助かっています。
荒木
経費精算の申請時に定期代を控除した計算が可能です。定期区間を考慮して自動的に精算金額を計算する機能があり、この機能が業務効率の向上に寄与します。また、『乗換案内Biz』では、路線バスの定期代にも対応した機能がございます。

路線バスやコミュニティバスは約1000社の自治体に対応していますが、例えば、バスは毎年4月や10月に大きな改正があり、消費税の改定などで運賃や定期代が変わります。いかに早く正確な情報を手に入れるかが非常に重要です。弊社では取材に力を入れており、バスに関しては50名ほどのチームでデータの入手や整備を行っています。やはり情報量の多さも重要でしょうか?
加藤
はい、特に地方の公共交通機関の情報は重要です。「コミュニティバスの情報が欲しい」というリクエストもあり、お客様にもこういった情報は求められています。
荒木
『乗換案内Biz』では、経路検索結果に対して「早い」「安い」「楽」といった独自の評価基準を設定しています。これにより、経済的かつ効率的な経路を検討できます。最大8つの経路結果を表示し、それぞれの経路を独自のロジックで提案できるようになっています。例えば、飛行機を使ったり、寝台車を利用したりと、楽か早いか安いかの基準で経路を選んでいただけます。
加藤
評価基準があることで、ニーズの高い利用者の方の業務規程にあった表示の出し分けなどを実現しています。
荒木
正確な交通データについては自信を持ってご案内できるポイントです。これは国内トップだと自負しています。もう一つ自慢させていただくと、基礎データに関しては世界的なマップサービスであるGoogleやAppleにも情報提供していますので、データの信頼性としては高いものと考えています。
カスタマイズ対応の支援
荒木
弊社と『WAVE225』の特徴として、お客様のご要望に合わせてカスタマイズできる点が大きいと考えています。『WAVE225』でもカスタマイズは多いのでしょうか?
加藤
『WAVE225』もお客様のご要望に合わせてカスタマイズできる点が大きな特徴です。経路検索一つをとっても、ジョルダンさんの豊富な情報を活用し、お客様に合った形での入力項目や画面構成を使いやすくカスタマイズできます。例えば、本社から支店に行く際、経理が「この経路で行きなさい」という基本情報を登録し、それを従業員に使わせるといったニーズにも対応しています。このようにお客様の業務・運用に合わせて対応できます。
荒木
細かい部分にまで対応できる点は大きな特徴です。弊社もNTTデータ ウェーブ様と協力して、『WAVE225』のさらなるカスタマイズ対応ができればと考えています。
未来に向けて、AIがこれからのキーワード
荒木
今後、間接業務の効率化に向けて、ジョルダンはNTTデータ ウェーブ様の協力のもと日々取り組んでいますが、まだまだ道半ばです。『WAVE225 × 乗換案内Biz』で近未来に実現したいことが3つあります。

1つ目は、企業ごとの規定に合致した経路の導出で、さらに細かい経路同日の設定に対応いくことです。

2つ目は、申請承認のところで必ず人が関わるとどうしてもミスが出てしまうことです。ここを自動化し、確認作業をゼロに近づけたいと思います。

3つ目が「情報のリアルタイム更新」です。鉄道やバスの運賃改定が全国で頻発していますが、これを可能な限りリアルタイムで対応できるようにしたいです。これが実現されると、経理の方が運賃改定時に事業者に電話して確認したり、ネットで調べる手間が一切なくなります。

これらをまとめると、申請と承認の完全自動化を目指していくということになりますが、加藤さん、自動化のメリットは大きいと思いますが、いかがでしょうか?
加藤
そうですね。おっしゃる通り、まだまだ効率化は図れます。正しい情報があれば、承認行為をしなくても良いという世界ができると、経理精算という間接業務が非常にスムーズになり、無駄な時間を省けます。AIやDXが進む世界で、我々も実現していかなければなりません。
荒木
この展示会でも「AIで◎◎」というのをよく見かけます。ジョルダンもAI技術を活用していきたいと考えています。将来的には、交通費の精算はロボットに話しかけるだけで、煩わしい経費処理が完了するようにしたいと考えています。

AIとチャットができる『ハナソン』というアプリをジョルダンがリリースしていますが、この技術を活用して、人が介在しないように、自動的に交通費の精算が完了するようにしたいです。

AIは親和性が高いと思いますが、『WAVE225』にも何か考えていることはありますか?
加藤
今、ご説明いただいたジョルダンのAIサービスを活用させてもらいながら、入力の手間を省くことは非常にお客様にも喜ばれると思います。それを起点に付加価値をつけていければと考えています。 例えば、営業に行く際に周辺の情報や次の行き先を登録しておけば、時間やルートをAIに提案してもらい、それが経費精算に繋がるようになります。そういったところをジョルダンに支えてもらうのは非常に良いと思います。
荒木
ありがとうございます。本日のセッションで、NTTデータ ウェーブ様とジョルダンの結びつきをより一層強固にし、さらなる間接業務の効率化を目指していければと思います。
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