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事例紹介

乗換案内 Biz API 事例紹介

当社では大学院生を始めとする研究生に「乗換案内API」を研究材料として自由に使ってもらい、その研究結果を発表してもらうといった取り組みを実施しています。2015年3月19日(木)に開催した第一回目の発表会の模様をレポートします。

乗換案内 API 自由研究発表会001

慶応義塾大学 システムデザインマネジメント研究科
小木研究室 修士2年 古川俊太さん

第1回「路線認知地図の構築支援システム開発」

“○○線□□駅と、△△線◇◇駅って、路線図で見ると意外と近いかも。
これならグルっとまわって乗り継ぐより、歩いたほうが早い!”
と、意気揚々にネットで地図を調べてみると…到底歩ける距離ではなかった。
そんな経験、誰しも一度ぐらいあるのではないでしょうか?

駅などで配布している路線図は、小さなスペースに収まるよう、かなりデフォルメしているうえに複雑。
反対に、経路検索で表示する路線は「□□駅→◇◇駅」と、直線なので掛かる時間は分かっても、距離や方角の感覚はまったく無い。

乗換案内 API 自由研究発表会002

『そこで経路検索の結果に角度の情報を付けることを考えました。』と話す古川さん

乗換案内 API 自由研究発表会003

『そもそも方角や角度を気にして電車に乗っている人はいません。 そこで画面のように、移動の体験を疑似的に表示。俯瞰した地図と関連付けやすくすることで、<自分は目的地に向かって、どの方向に進んでいるのか。そしてどの方向に進めば良いのか>を把握することができます』

つまり、移動を俯瞰で把握できれば、「駅などで配布する路線図」や「直線で表示する経路検索」のトラップに引っかかることなく、ユーザーは乗換をスムーズに行うことができるようになるという。

乗換案内 API 自由研究発表会004

例えば、目的の駅に行くまでに、乗換が1回あったとします。その乗り換える路線は、乗ってきた電車と垂直に交わっているのか?
それとも並行しているのか? それがわかるだけでも、乗り継ぎを順調にできるということ。なかなか面白い発想です。

この発表に対して、当社社員との質疑応答も実施。

乗換案内 API 自由研究発表会005

「電車に乗っているときよりも、改札を出てからが、方角の情報は必要なのでは?」の問いに対しては、『乗り換える電車が同じホームに到着する場合があります。例えばその時、2つの違う方向へ向かう電車があったとします。向かう方向が分かれば、乗換はスムーズですよね』と回答。

実際、乗換駅のホームに降りたものの“右側と左側、どっちの電車に乗ればいいのかな?”…一瞬、戸惑ってしまうことってあります。その点では便利かも。

ほかにも、
「山手線のような環状線の場合は、空間表示が難しいのでは?」
「そもそも路線図が頭に入っていないと、理解しにくいのでは?」
「ランドマークとなるターミナル駅を表示していたほうが、全体の方角を把握しやすいのでは?」…
など、複数の意見や指摘もありましたが、まだまだ開発途中ということもあり、 「その点は参考にさせていただきます」 と、さらなるフェーズに向かっての課題も見えてきたようです。

次は、どんなアプリに仕上がってくるのか? 今から楽しみです。

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